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    万霊燈籠供養会

     第二次世界大戦の終戦の日である8月15日の夕刻、本堂において戦災殉難者追悼とお盆の回向の意を込め、万霊燈籠供養会が執行された。もともとは戦没者慰霊のための「流燈会」の名で、戦後間もなくの昭和21年(1946)に始められた法要で、昭和41年(1966)までは隅田川への燈籠流しが行われていた。
     この「流燈会」に代わって現在では、ご信徒がお申し込みになった燈籠が本堂外陣の施餓鬼壇を前にお祀りされ、供養法要が執り行われる。本年も法要の開始とともに燈籠が灯され、内陣にて一山住職総出仕によって総回向の法要が厳修された。そして会場は外陣に移り、灯された燈籠の間を散華行道の後、施餓鬼壇において供養が行われ、諸人の冥福が祈られた。続いて、全ての燈籠が本堂裏に運ばれ、参拝者が合掌をもって見守る中、焚焼供養が行われた。
     終戦から80年近くを経て、世界は未だに紛争の種を抱えている。当山として、終戦の日にあらためて一刻も早い世界平和の到来を観音さまにお祈りする次第である。