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    写経供養会

    10月29日、貫首大僧正大導師のもと写経供養会が厳修された。本年の法要は午前10時と午後2時に執り行われた。
     当寺では、昭和33年(1958)の本堂再建を契機に、ご信徒に『観音経』の写経をお勧めし、現在は百万巻の奉納を目指している。1年間に奉納された『観音経』を含む全ての写経は、年に1度の写経供養会の日にご宝前に奉安され、『妙法蓮華経』の「法師品」に説かれる「十種供養」に則り供養される。
     当日、「十童子」と呼ばれる稚児(浅草寺幼稚園の園児)は法要に先立ち、一山住職の先導で淡島堂敷地内にある写経供養塔を参拝。供養塔に献花した後、本堂において十種供養の役をつとめた。美しい衣装に身を包んだ十童子が十種の供物(華・香・瓔珞・抹香・塗香・焼香・幡蓋・衣服・伎楽・合掌)を観音さまに捧げ、本年の供養会も無事に円成した。
     なお、今年度は、
    百萬巻観音経写経 5,924巻
    同 通算 846,920巻
    その他 観音経 1,618巻
    般若心経 30,679巻
    にのぼる多数の写経が奉納された。