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    天台会

    天台会は霜月会とも称し、今から約1400年前に入滅された中国における天台宗の開祖・天台大師智顗さまを追福して、その忌日にあたる11月24日に営まれる法会である。天台宗の流れを汲む聖観音宗の当寺においても、毎年この法要が営まれている。
     本堂内陣の道場には法華経が並べられた「八講壇」が設けられた。法要中、読師(経題を唱える僧)と講師(質問に答える僧)が高座に登って対座し、壇の下にいる問者(質問をする僧)が問を投げかけ、法華経についての論義が行われた。また、法華経の「提婆達多品」に基づく法歌になぞらえた「薪の行道」も行われ、薪と水桶を担う僧侶が式衆とともに壇の周りを歩み、経典の功徳が讃えられた。法要の最後には『天台大師和讃』が唱えられ、あらためて大師のご遺徳が讃歎された。