年中行事
ANNUAL EVENT

 

修正会(しゅしょうえ)大晦日〜1月6日

修正会

修正会とは「正月に修する法会」という意味で、ご本尊の観世音菩薩に新年の天下泰平と五穀豊穣を祈願する法要である。

ご本尊を奉安する御宮殿の前に、豊穣を象徴する鏡餅をお供えし、大晦日の夕刻から修正会が始まる。まず、導師が「観音秘密供養法」を修するなか、道場に花びらを散じる「散華」の儀式が行なわれる。これは道場を清めて諸仏を迎え入れるための作法。散華が終わると同時に、鉦や太鼓、拍子木などを打ち鳴らされ、本堂内はけたたましい音に包まれる。その「乱声」のなか、赤い鬼の面を持った僧と柳の杖を持った僧の2人が正面に進み出て、「追儺」の儀式が始まる。追儺とは災厄の象徴である鬼を追い払う意味で、「鬼遣らい」ともいう。儀式の間に「乱声」も鬼を追い出すため打ち鳴らされているのである。追儺は、柳の杖を持った僧が、杖を振り下ろして床を叩き、鬼の役の僧侶を追いかけ、鬼の役の僧侶は御宮殿の周囲を右回りに駆け巡る儀式である。

  • 修正会
    「観音秘密供養法」が厳修される。
  • 修正会
    道場を清め、仏さまをお迎えするべく散華が献じられる。
  • 修正会
    僧侶が持つ鬼の面。