年中行事
ANNUAL EVENT
御宮殿御煤払・御宮殿開扉法要(ごくうでんおすすはらい・ごくうでんかいひほうよう)12月12日、13日
12月13日の御宮殿開扉法要のときに限り、一般ご信徒も御前立本尊を拝すことができる。
『観音経』の読誦のなか、御煤払が行なわれる(非公開)。
煤払いとは一般に年末の大掃除を意味し、ここから新年を迎える準備が始まる。浅草寺では12月12日と13日の2日間にわたり、ご本尊を奉安する御宮殿の煤払いと開扉法要が古式に則り厳粛に営まれる。
12日夕刻5時、貫首をはじめとした一山の式衆が入堂する。御宮殿の周囲は緞帳が垂れ、御煤払の様子はうかがえない。式衆による『観音経』読誦のなか、貫首は緞帳内に入り、加持ののち御宮殿の扉を開け、御前立ご本尊の御像の煤を筆の穂先をもって払う。御宮殿の煤払いが終了すると、御宮殿の御扉は開かれたまま、貫首は緞帳より出て、式衆とともに『観音経』を読誦する。『観音経』の読誦が終わると、貫首は御宮殿の扉を仮封印し、御宮殿御煤払いは終了する。
翌13日は、早朝より本堂の内外陣ほか、山内堂宇の煤払いが行なわれ、正午には終了する。午後2時、一般ご信徒結縁のため、再び御宮殿の扉が開かれ、御宮殿開扉法要が営まれる。一般のご信徒はこの間に限り、御前立ご本尊を拝することができる。この法要ののち御宮殿は閉扉され、貫首により封印が施される。